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みつはしみなこのインフォメーション


by minako-info

おとな小学生

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益田ミリさんの『おとな小学生』を読みました。電車の中だったり、何かの待ち時間に読んでいたら、こどものときの好きだったことや大人に叱られそうな乱暴な遊び方をしたことやひとりの心にしまったことやなつかしい本のことや記憶の隅っこにあるような思い出がよみがえって来ました。

益田さんがこどものときに読んだり読まなかったけど印象深い絵本や児童書を大人になって読んだり、幼稚園のお誕生日会にプレゼントされた絵本『12のつきのおくりもの』に出てきた女の子、マルーシカを探す旅に絵本の国チェコへ行ったり。一冊の絵本を中心にこどものときの思い出のエッセイと漫画の本。あるエッセイを読んでいたら、こどものときに音読がとても好きだったことを思い出しました。

絵本『ぐるんぱのようちえん』のエッセイの最後の文にうなずいた。


それも今となってはかわいい気持ち。
ああ、わたしは、大人になってしまったんだった!
まだこんなにも、わたしの中で子ども時代のわたしが息をしているというのに。


余談ながら、益田さんの伴侶になられたイラストレーターの平澤一平さんとの共著の絵本がどれも好きです。益田さんはお話しだけ担当し、だんなさまが絵を担当。じんわり沁みる『はやくはやくっていわないで』『だいじなだいじなぼくのはこ』は平澤さんを人気絵本作家におしあげた作品だと思います。そして益田さんの内助の功を感じます。益田ミリさんの本の切ないけど温かみが心に残るような魅力も存分に発揮されています。

とくに好きな絵本『ネコリンピック』は、おふたりで楽しんで作られたのだろうなぁ..と思う遊び心にあふれた一冊。ライブでもやりたくて何度か候補にあげました。語尾に○○○だにゃ〜〜とつくので声に出すと楽しい。

ほんとうのオリンピックとはかけ離れたネコたちの競争心の無さ。種目のグダグダ感、開きなおり、なんとかなるさ精神、ネコリンピックって最高だね!なラスト。いい加減だけど深意をついている。気が楽になる絵本。笑えます。

by minako-info | 2016-07-05 12:08 | 未分類