2016年 09月 06日
絵本は友だち
しびれる、せなけいこさんの自伝。
初めてで最後の自伝。
ディック・ブルーナさんの石井桃子さん訳のうさこちゃんの絵本が大好きだった息子さんのために、手作り絵本を作るお母さんのせなさん。うさこちゃんがあったから、めがねうさぎが生まれたと思うとどちらも大好きなわたしには涙もの。
童画の巨匠の武井武雄先生に弟子入りして絵を学び、戦争を経験して絵を一生描いていたいから結婚もしないと思っていたら、落語家さんと結婚してこどもを授かりお母さんになる。初めての絵本を出すまでに18年かかったせなさん。
せなさんの絵本のことは、ブログで何度か書いたことがあります。
20代の頃、大手児童出版社の編集者さんに絵を見てもらったとき、せなさんの絵本を思い出すと言われて、それまでも好きだけれど特別な思いは他の大好きな絵本作家さんと比べてそんなになかったから、若かったこともあって、ふぅ〜んと思った。
こどもたちと毎日絵本を楽しむ日々になってから、赤ちゃんから小さいこどもたちがどれだけせなさんの絵本を大好きになるかを目の当たりにして、偉大さをあらためて感じた。
せなけいこイズムみたいなものを持って絵本作りを続けようと読んでて思いました。せなさんは面白くて素敵。
絵本は友だち。本はやっぱり友だち。どんなときもそばにいてくれて、そっと力をくれる大切な友だち。そんなことも思いました。
by minako-info
| 2016-09-06 00:36
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