2017年 02月 02日
うぐいす守り
東京に住みはじめてもうすぐ30年。年を重ねるほど時が経つのはとても早い。いまは高層マンションやビルに変わってしまったけれど、上京した当時は小津安二郎監督や昭和の映画に出てきそうな小さいけれど感じのよい素敵な一軒家がたくさん残っていました。生まれ育った青森で暮らしていたときは雪の世界から、季節に色がつくように桜が一気に咲くと気持ちが華やいだものですが、東京では桜よりひと足先に咲く梅の花に春の訪れのよろこびを感じました。アパートの部屋から借景だけれど、満開の梅の木にうぐいすが止まっている景色を見たとき、これは浮世絵の世界と感動した。新刊をいつも楽しみにしていた杉浦日向子さんの江戸の漫画や本を読むたびに、ああ、江戸時代に生きたかった..と思ったりしたものだ。写真は、湯島天神のうぐいす守り。たくさんの種類の梅の花が見られる梅まつりが催されるのは2月8日から3月8日まで。
by minako-info
| 2017-02-02 12:46
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