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映画「廻り神楽」

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きのうまでポレポレ東中野で公開されていたドキュメンタリー映画「廻り神楽」を観ました。全国各地でこれから公開されるそうです。字幕をつけて世界各地でも上映という機会がありそうです。お近くで上映の機会がありましたら、ぜひ観ていただきたいと思いました。

☆下記文、「廻り神楽」フライヤーより。

大津波のあとも祈りの舞を続ける黒森神楽

春になると権現様のお供をして岩手県の沿岸を巡る「廻り神楽」と呼ばれる黒森神楽は三四〇年以上、南北一五〇キロにおよぶ地域を巡り続けてきた。海とともに生きる三陸の人々は、日々の生活や人生の節目の祈りを神楽に託してきた。これほど海辺の人々の人生に寄り添ってきた神楽は他にない。海の安全、大漁祈願、家の安寧、子や孫の健やかな成長を舞い祈り、亡き人には神楽念仏を捧げる。この映画は、東日本大震災後の後も途切れることなく続く黒森神楽の巡行に密着。震災から六年を迎えて、なお激しい変貌と困難が続く三陸沿岸の《現在》と《人々》を描く。

生きている人も訪ねます。死んだ人も訪ねます。黒森神楽は、今日も海辺の村々を廻っています。

2017/日本/94分

出演:黒森神楽保存会

共同監督:大澤未来・遠藤 協[兼プロデューサー]

製作:ヴィジュアル フォークロア

助成:文化庁文化芸術振興費補助金

支援:一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟

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三陸の信仰とたくましさを描く

共同監督の大澤未来と遠藤協は、2012年から岩手県宮古市の「震災の記憶伝承事業」に参加し、被災地に通い続けて来た。初監督作品となる本作で、三陸の豊かな信仰、伝説や昔話を通して、度重なる大津波を生き抜いてきた、たくましさの源を探る。なぜ人々はこの地に生き続けるのだろうか?


昨年からご縁あって日本各地に残る神楽についてのインターネットテレビの番組で聞き手をする機会が出来ました。岩手県の黒森神楽についても番組で知る機会に恵まれました。番組の中で語りをさせていただいていて、民話でも神楽は人びとにとって何よりの楽しみであることがよくわかります。津軽の自然の中で生まれ育ったわたしにとって岩手の三陸地方は共通点が多く、昔から東北は大きな自然災害に遭い、飢饉であったり冬は雪に閉ざされ厳しい環境での暮らしであったこと、そうであっても自然からたくさんの恵みがある場所でもあること、人の真面目さや温かさ、庶民信仰..いろいろ身近に感じることがあり重ねあわせて観ました。共同監督のおひとりでプロデューサーでもある遠藤協監督は、今月の神楽の番組にゲストでいらしてくださって映画について話してくれています。

ポスターにも書かれている印象深いことばに“神楽が来れば、春はもうすぐなのす”とありました。340年もの間、三陸の人々はそうやって春を楽しみに待っていたのだなと思いました。

by minako-info | 2018-02-25 00:06 | from mina