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by minako-info

ミサオさんの笹餅

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年号が変わった日に食べた笹餅。ほっぺたが落ちそうなくらいおいしかった。お墓参りに行くのでお供えものを買いに寄ったスーパーマーケットで、本屋さんで立ち読みしてから、帰省したらぜひ食べてみたいなぁ..と思っていた桑田ミサオさんの笹餅に出会えました。まさか唯一買えるお店に偶然入ったことも知らずに、ただ笹餅が好物なので手にとっていました。何ヵ所か行ったお墓参りは、無人のお寺や無人墓地だったので、お供えものをあげてそのままだとカラスが食べたり虫がわいたり汚す原因になるので、墓地をあとにするときに缶ジュース以外は持ち帰りました。帰宅して熱いお茶を煎れて母と一緒に食べて、わたしの口から出た言葉“うっ、まっ~~!!!”でした。ちょっと食べたことのない笹餅でした。京都の大好きな麩まんじゅうを思い出したり、柔らかいすあまや、水まんじゅうや、いろいろと好きなお菓子を思い出して形容しようとするのですが、ミサオさんの笹餅以外に喩えようがない。75歳で企業して笹餅屋さんを始めたミサオさん。お米や小豆も自分で栽培しています。山へ採りに行く笹の葉の立派なこと。小豆を煮たり、餅米を粉にしたり全て手作り。91歳で年間5万個も笹餅をこしらえているそうです。柔らかいお餅とあずきの上品な甘さが鼻を抜けて、ぺろりと食べてしまいました。笹の葉も大きくて香りが高くてずっと嗅いでしまった。余談ながら母も笹餅を作るのが上手で、わたしもこどもの頃から母の笹餅が大好きでした。津軽が田植えや畑作が始まる“さなぶり”“虫送り”の季節になると、母の笹餅を楽しみにしている人がたくさんいて、今年も食べられるかな..という話しを聞くと張りきっていっぱいこしらえていました。自分で育てた野菜で漬けた漬け物も然り。生前に父が呆れていたくらい、職場の同僚や友だちの家に結婚式がある法事がある、母の漬け物がまた食べたいと頼まれれば喜んで漬け物を差し入れする。91歳のミサオさんのインタビューを読んでいたら、働き者の母の姿が重なった。津軽おなごは強いなぁ。あっという間に食べてしまったミサオさんの笹餅をまた食べられますように。

「皆さんに喜んでもらうのが、私にとって一番大事なこと。だから働けるだけ働きます」

(ミサオさんの言葉)


by minako-info | 2019-05-15 19:22 | from mina