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みつはしみなこのインフォメーション


by minako-info

あがんねぇなぁ うだつ

久しぶりに高熱を出し4日間下がらず、熱のままアルバイトをこなし、そのまますっかりダウンしてしまった…。
アルバイトの帰り、すぐ家に帰ればよいのにまっすぐ帰る気になれず本屋さんで立ち読みをした。
不思議なもので、自分の状況によって、欲してる言葉だったり音楽が街を歩いたり、映画や本や人との会話からやって来てくれることが多いと感じる。
調子がよいときは引っ掛からないようなことが、からだの調子がよくないときは気持ちの芯の部分にしみてくる。
大人になってから大きい病気ばかりしてしまったけど、生きていく希望とか光は案外近くにいつでもあることに気づけた人生はよかったと思う。

小説本を買って、漫画雑誌「コーラス」の最新号を立ち読みした。
くらもちふさこさんの「駅から5分」を読み、東村アキコさんの「テンパリスト」を読み(息子さんのごっちゃんのエピソードが超おかしい。ごっちゃんのたくらんだような顔が好き)渡辺ペコさんの「ラウンドバウト」の3つを読む。あと一条ゆかり先生のも読む。

今月の「ラウンドバウト」は、主役の真(まこと・中2女子)が大ファンの漫画家なめた次郎さんがメインの話しだった。
まだ漫画家として成功しているとは言いがたいなめたさんが、本屋さんで自分の本をこっそり目立つ良い場所に置き換えるところが、泣けた(笑)
格闘家として活躍を遂げている弟をいつしかうとましく思うようになっていたり、担当編集者から理解されていなかったりと、落ち込むことも多い。
いつものように笑って読んでいた「ラウンドバウト」なのに、なめたさんがつぶやいた言葉が、胸に突き刺さり泣きそうになった。

「あがんねぇなぁ うだつ」

そのあと、なめたさんにちょっとしたうれしい出来事がいくつか起こる。
格闘家の弟が、ボロボロになった試合のあと“兄貴も格闘して生きてると思ってる”と言われる。
なめたさんは、ささやかなうれしい出来事が続き、すこし気持ちが上向く。

漫画を読み終わって、本屋さんの2階に上がる。
絵本売り場に行ってみたら、わたしの本が1冊だけあった。それだけでうれしかったのに、大巨匠の作家さんと人気がある作家さんの間にその本が並んでいて、どちらも好きな本を作っている尊敬する作家さんだったので、本屋さんがその場所に何気なく置いてくれたのかもしれないけど、“うだつあがんねぇ”わたしは泣きそうになった。

今日は熱がようやく下がった。気持ちが少し上向く。
by minako-info | 2008-06-10 15:25 | from mina